オンラインフィットネスのライブ型は、インストラクターとリアルタイムでつながりながら自宅やオフィスから参加できる運動プログラムです。最大の特徴は「移動の手間がゼロ」でありながら、録画を見るだけの動画型よりも運動習慣が定着しやすい点にあります。福利厚生として導入する場合は、ライブ型単独で完結させるのではなく、動画型やオンサイト型と組み合わせて運用すると、参加率と継続率の両方を高めやすくなります。
オンラインフィットネスのライブ型とは、インストラクターがリアルタイムで配信するグループレッスンに、参加者がビデオ通話を通じて同時参加する運動プログラムの提供形態です。ボディパレットでは、このライブ型を「運動のきっかけづくり」と「継続の仕組み化」を両立させる中核の手段として位置づけています。
この記事でわかること
- オンラインフィットネス ライブ型の仕組みと、動画型・店舗型との違い
- 福利厚生としてライブ型を導入する3つのメリットと、注意すべきデメリット
- ライブ型が向いている企業・向いていない企業の見分け方
- 「自宅でカメラON」のハードルを下げる運用の工夫
- ライブ型・動画型・オンサイト型を組み合わせた運用設計の考え方
※この記事の内容は2026年6月時点の情報に基づいています。
オンラインフィットネスのライブ型とは?動画型・店舗型との違い
オンラインフィットネスのライブ型は、リアルタイム配信のレッスンに参加者が同時に参加する形態で、トレーナーや他の参加者との一体感を味わえる点が動画型との大きな違いです。場所を問わず参加できる手軽さと、決まった時間に開催されることによる習慣化のしやすさを両立しているのが特徴です。
オンラインフィットネスは大きく「ライブ型」と「動画型(オンデマンド)」に分かれます。ライブ型はインストラクターと双方向でやり取りしながら進むのに対し、動画型はあらかじめ録画されたレッスンを好きな時間に再生して運動します。それぞれに強みがあるため、自社の目的に合わせて選ぶことが重要です。
ライブ型・動画型・店舗型の比較
| 項目 | ライブ型(オンライン) | 動画型(オンデマンド) | 店舗型 |
|---|---|---|---|
| 参加場所 | 自宅・オフィス | 自宅・オフィス | ジム・スタジオ |
| 時間の自由度 | 開催時間に合わせる | いつでも視聴可 | 営業時間内 |
| 双方向性 | あり(質問・フォーム確認) | なし | あり |
| 習慣化のしやすさ | 高め(時間が決まっている) | 本人の意志に依存 | 店舗に通えれば高い |
| 移動の手間 | なし | なし | あり |
| 設備・マシン | 使えない | 使えない | 使える |
ライブ型は「移動が要らない手軽さ」と「時間が決まっていることによる強制力」を併せ持つため、運動を習慣にしたい人に向いた形態だと言えます。一方で、専用マシンを使った高負荷トレーニングはできないため、設備を伴う本格的な筋力強化を目的とする場合は店舗型が適しています。
福利厚生でライブ型を導入する3つのメリット
福利厚生としてライブ型オンラインフィットネスを導入する最大のメリットは、従業員が店舗に移動する手間なく、全国どこからでも均質なレッスンを受けられる点です。リモートワークや拠点分散が進む企業でも、福利厚生を平等に提供できます。
メリット1:移動時間がゼロで、リモート・多拠点でも平等に提供できる
店舗型と異なり、自宅やオフィスからそのまま参加できるため、移動にかかる時間や交通費が発生しません。出張・転勤が多い企業や、拠点が全国に分散している企業でも、誰がどこにいても同じ品質のレッスンを受けられます。「本社の近くに住む社員だけが恩恵を受ける」といった不公平が起きにくいのも、福利厚生としての利点です。
メリット2:双方向のやり取りで、運動のモチベーションが続きやすい
ライブ型では、インストラクターに質問したりリクエストを送ったりでき、画面越しに他の参加者の様子も見えます。この「見られている」「一緒にやっている」感覚が、一人で黙々と続ける動画型にはない継続の後押しになります。動画視聴型やライブ参加型は個別サポートがない点を指摘する声もありますが、ライブ型はインストラクターがフォームを確認できる場面があるため、動画型より安全面でも一歩進んでいます。
メリット3:決まった時間に開催されることで、習慣化しやすい
動画型は「好きな時にできる」反面、後回しにされて続かなくなりがちです。ライブ型は開催時間が決まっているため、「水曜の昼休みはヨガ」のように予定として組み込みやすく、運動習慣の定着につながります。ボディパレットの運動プログラムの継続率は98.1%(自社調べ)で、こうした時間の固定化と仲間との一体感が継続を支えています。
ライブ型のデメリットと、ハードルを下げる運用の工夫
ライブ型のデメリットは、フォーム確認や交流のためにカメラをオンにすることが求められる場合があり、自宅の様子を見られたくない人には心理的なハードルになる点です。ただし、参加方法を工夫すればこのハードルは大きく下げられます。
やってはいけないこと:「全員カメラON・自宅から」を一律に求める
自宅の背景を映したくない、生活音を入れたくないといった理由で参加をためらう従業員は少なくありません。カメラのオン・オフを任意にする、背景をぼかす設定を案内する、といった配慮がないと、参加率が伸びにくくなります。
ハードルを下げる3つの工夫
ライブ型の参加ハードルは、運用の設計で下げられます。具体的には次の3つが有効です。
- オフィスの会議室から参加する:出社日に会議室やオープンスペースで複数人が一緒に参加すれば、自宅を映す必要がなく、チームでの一体感も生まれます。
- カメラ任意・背景ぼかしを標準にする:顔出しを必須にせず、運動の様子だけ共有できる形にすると、心理的負担が減ります。
- 短時間プログラムから始める:昼休みに収まる10〜20分のレッスンから導入すると、業務への影響が少なく参加が続きやすくなります。
また、ライブ型はトレーニングマシンや器具を使えないため、本格的な筋力強化には不向きです。この弱点は、目的を「運動習慣づくり・リフレッシュ」に絞ることで運用上カバーできます。
ライブ型が向いている企業・向いていない企業
ライブ型オンラインフィットネスは、運動を通じて従業員同士のコミュニケーションを図りたい企業や、拠点が分散している企業に向いています。一方で、本格的な設備を使ったトレーニングを求める企業や、勤務時間が不規則で全員が同じ時間に集まれない企業には、単独では不向きな場合があります。
向いている企業
- リモートワーク・多拠点の企業:場所を問わず均質なレッスンを提供でき、福利厚生の不公平が起きにくい。
- 社内コミュニケーションを活性化したい企業:双方向のやり取りや同時参加が、部署を越えた交流のきっかけになる。
- 運動習慣を根づかせたい企業:時間が固定されることで、後回しにされにくく続きやすい。
単独では向いていない企業(併用で解決できる)
- 勤務時間が不規則な企業:全員が同じ時間に集まれない場合は、好きな時間に取り組める動画型を併用すると補える。
- 本格的な筋トレを求める企業:マシンを使う高負荷トレーニングが目的なら、店舗型との組み合わせが現実的。
選び方の基準はシンプルです。「決まった時間にみんなで取り組む文化があるか」がライブ型適性の分かれ目で、「各自バラバラに動きたい」傾向が強ければ動画型の比重を高める、と考えると判断しやすくなります。
ライブ型単独に頼らない──動画型・オンサイト型との併用設計
ライブ型を福利厚生として長く続けるには、ライブ型だけに頼らず、動画型やオンサイト型と組み合わせるハイブリッド運用が効果的です。ライブ型は時間が決まっている分、フィットネスのために業務を調整し続けるのは現実的ではないため、別の手段で日常の運動機会を確保することが鍵になります。
たとえば、月数回はライブ型で全社・部署単位の定期レッスンを行い、それ以外の日は各自が動画型で好きな時間にストレッチやヨガに取り組む、という運用です。さらに、社内イベントとして年に数回オンサイト型(インストラクター派遣)を組み込めば、対面ならではの一体感も得られます。ボディパレットでは、ライブ型を含むオンラインプログラム(1名月額550円・税込〜)とオンサイトセッション(50,000円〜/50分)を同一サービス内で提供しており、毎月の健康動態モニタリングで参加状況と健康状態を一元的に把握できます。
複数の形態を組み合わせることで、「移動ゼロの手軽さ」「習慣化のしやすさ」「対面の一体感」を場面に応じて使い分けられます。自社の業務形態やオフィス環境に合わせて、ライブ型をどの位置づけで使うかを設計することが、運動習慣の定着への近道です。
よくある質問(Q&A)
Q. オンラインフィットネスのライブ型と動画型(オンデマンド)はどちらが続けやすい?
A. 運動を習慣にしたい場合は、ライブ型の方が続けやすい傾向があります。開催時間が決まっていて予定に組み込みやすく、インストラクターや他の参加者とのやり取りが継続の後押しになるためです。一方、好きな時間に取り組みたい人には動画型が向いています。両者は対立するものではなく、ライブ型で習慣のリズムをつくり、動画型で日々の運動を補う併用が現実的です。ボディパレットでもこの併用運用に対応しています。
Q. ライブ型はカメラをオンにしないと参加できない?
A. サービスや運用方針によります。フォームのチェックや交流を目的にカメラのオンを求める場合もありますが、必須にしていないサービスも多くあります。福利厚生として導入する際は、カメラを任意にする、背景ぼかしを案内する、オフィスの会議室から複数人で参加する、といった工夫をすると、自宅を映したくない従業員も参加しやすくなります。
Q. リモートワークが多い企業にライブ型は向いている?
A. 向いています。ライブ型は場所を問わず参加でき、全国どこにいても均質なレッスンを受けられるため、拠点が分散している企業やリモート中心の企業に適しています。決まった時間にオンラインで集まることで、離れて働く社員同士のコミュニケーションのきっかけにもなります。
Q. ライブ型だけで運動習慣は定着する?
A. ライブ型は習慣化しやすい形態ですが、開催時間に毎回合わせるのが難しい従業員もいます。週2〜3回以上の運動が習慣化の目安とされるため、ライブ型を中心に据えつつ、好きな時間に取り組める動画型を併用すると、参加機会の取りこぼしを防げます。ボディパレットではライブ型と動画型を同一サービス内で提供しており、併用運用をワンストップで実現できます。
Q. ライブ型のオンラインフィットネスは健康経営優良法人の認定に役立つ?
A. 健康経営優良法人の認定では、従業員の健康増進に向けた施策の実行と効果測定が評価されます。ライブ型レッスンを定期的に実施し、参加率や健康指標の変化を記録・報告できれば、認定申請時の取り組み実績として活用できます。経済産業省が認定する健康経営優良法人2026では、大規模法人部門3,765法人、中小規模法人部門23,085法人が認定されており、運動施策の継続と可視化が評価の鍵になります。
この記事の著者・監修
執筆:ボディパレット編集部(健康経営支援の企画・運用に携わるスタッフが執筆)
監修:髙瀬 雅弘(フラクタルワークアウト株式会社代表取締役 / ボディマネジメントパートナー)
最終更新日:2026年6月10日

